記事専用の説明図。機器の形状は模式的に描いています。
「家の全部」より、残したい道具から
必要な容量は、使う機器のWと時間を積み上げて決めます。「一人暮らしなら500Wh」「家族なら1,000Wh」と人数だけで選ぶと、同じ世帯でも使う道具が違うためずれます。最初は、充電、照明、作業用パソコンなど、優先したい用途を三つまで書いてください。
容量を考える表と、同時に使う出力を考える表は分けます。朝に使うパソコンと夜の照明は、電力量としては両方足しますが、同時に動かさないならその時点の出力は単純な全機器の合計とは違います。使う順番を決めると、容量を増やさずに出力条件を整理できることがあります。
一日分の記入例
| 用途 | 架空の条件 | 機器側の電力量 |
|---|---|---|
| 作業用パソコン | 60Wで4時間 | 240Wh |
| 小さな照明 | 5Wで8時間 | 40Wh |
| 携帯機器の充電 | 合計30Whを割り当てる | 30Wh |
| 合計 | 一日分の計画 | 310Wh |
この計画で利用割合を仮に80%と置けば、必要容量の目安は310÷0.8=387.5Whです。これは一日を過ごせる保証値ではなく、一定の前提を置いた計算です。スマートフォンを何回充電できるかに換算したい場合も、機種の電池容量と充電時の損失が別に必要です。「30Whだから何回」とはここでは決めません。
二日分を考えるときに増えるもの
同じ計画を二日続け、途中で充電できない想定なら、必要な機器側電力量は620Whになります。80%の仮定では775Whです。ただし二日目はパソコンを使わない、と予定を変えれば全体を二倍にする必要はありません。日別に記入するほうが、欲しい機能と買う容量が結びつきます。
ソーラーパネルがあるから毎日満充電へ戻せる、と計画に入れるのも避けたいところです。発電できる時間、設置場所、天気に左右されるため、まず充電が増えない場合の計画を作り、発電は別枠に書きます。途中の充電を必須条件にするなら、代わりの充電場所があるかまで含めて考えます。
大きくすれば楽になるとは限らない
容量を増やすと重量や保管場所の負担も増えます。置き場所から机まで毎回運ぶのか、車に積むのか、据え置きで使うのかを買う前に決めます。梱包の大きさではなく本体寸法を床に紙で再現し、ケーブルを差す側と通気のための空間も残してください。
少ない機器だけならモバイルバッテリーで足りる場合もあります。ACコンセントが必要かどうかを先に分けると、ポータブル電源を買わない選択肢も残せます。当サイトの計算ツールは一定負荷一つを計算するものなので、複数の機器はまず表でWhを合計し、それぞれの出力と接続条件を別に調べます。
朝と夜を分けると出力の山が見える
電力量の表ができたら、同じ架空の道具を時間帯へ配置します。朝に60Wのパソコンと5Wの照明を同時に使うなら、その時間帯の一定負荷の合計は65Wです。夜に照明だけなら5Wです。容量の310Whという一日合計と、この65W・5Wという同時使用の値は、別の列へ書きます。
| 時間帯の架空例 | 同時に使う物 | 一定負荷の合計 |
|---|---|---|
| 朝の作業 | PC60Wと照明5W | 65W |
| 充電の時間 | 携帯機器 | 対象機器の入力で別確認 |
| 夜 | 照明5W | 5W |
この表には起動時の電力や端子ごとの出力制限は入っていません。空欄を残して調べるほうが、分からない値を勝手に平均へ置き換えるより使える計画になります。家電を増やすたびに容量と同時使用の二つの表へ戻るのが、買い替えを急がずに済む整理です。
計画が大きすぎたら、時間から削る
欲しい容量の電源が予算や重量に収まらなければ、用途を全部諦める前に時間を見直します。架空の60WのPCを4時間から2時間へ減らせば、機器側120Whを減らせます。利用割合80%の仮定では必要容量の差は150Whです。照明を8時間から4時間へ減らす場合は20Whの差になります。
削れる電力量を見える形にすると、何を我慢する必要があるかを比べられます。通信機器や必要な用途まで機械的に減らさず、自分の優先順位を表に書いてから、残った計画に合う電源を選びます。
一定負荷の使用時間を変えて、必要容量の目安を出せます。起動電力や機器の適合は別に確認が必要です。
容量計算ツールへ →参照した公式情報
仕様・表示確認日:2026年10月9日。計算例は編集部が前提を置いて作成したものです。製品仕様、価格、在庫は購入先の最新表示を確認してください。